森と資源を大事に考えて
約五百年も昔から、吉野地方で杉や桧(ヒノキ)の苗木が育てられ、植林されてきました。これは日本で最も古い林業の歴史なのです。みごとに手入れされた山々には、先人達がここで暮らしを支えていくために積み重ねてきた、伝統的な植林技術が生かされています。
『吉野わりばし』は、明治のはじめ、吉野杉で作る酒樽の材料の端材が捨てられるのを惜しんで考案されたものです。今では、吉野の杉・桧の大半は建築材などに変わり、樽の製造は少なくなりましたが、現在も『吉野わりばし』は間伐材の端材によって作られ、自然を大切にする心は受け継がれています。
私たちは、植林された杉や桧を、建築製品等に製材した後、残った外側の利用度の少ない部分(端材)だけを利用して、一本一本丁寧に加工して作っています。
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